自主防災組織の取組事例
地域づくり市民会議(きずなづくりトーク)で紹介された地域の防災力向上に向けた取組事例を紹介します。
組織に関すること
・少しでも住民に防災意識を持ってもらうよう、全世帯に活動状況を記載した「防災だより」を配布している。
・マンションの自治会ということで、比較的若い人が多く、仕事の時間帯や休みも皆ばらばらで集まるのもうまくいかない状態で困っているが、プリント等はほとんど使わず、メールでやりとりをしている。それによって、参加できない人も後で見ることが可能になった。
・家具の転倒防止のため、器具の取り付けを助ける組織を町内会の中で立ち上げることに決まった。
・耐震診断について、町内で希望者を回覧して取りまとめた。
・町内の役員全員を防災委員としている。10年に一度役員が回ってくるので、10年経てば全員が防災に対して関心をもってくれる。そういうふうにして、一人ひとりに経験してもらっている。
防災訓練・研修に関すること
・「避難完了」の札を各世帯に配っていて、防災訓練のとき避難した家の玄関や門扉に掲示することにしている。
札の掲示が徹底されれば、災害時に札の出ていない家から確認すればよいことになり、効率が良い。
・2~3年前から、避難した家や在宅で無事な家は黄色いハンカチを玄関に下げることにしている。
・ジュニア防災士の講座を開いている。
・防災訓練の後に運動会を行った。人を集めるには良い方法である。一緒にやることに疑問を持つ人もいたが、皆が大勢集まって行えるということで意義がある。
・町内でHUG(避難所運営ゲーム)を実施した。避難所で起こるいろいろな事柄への対応は、町内の役員だけが自らその場で作り出していくものだということをぜひ知っていてもらいたい。
資機材・備蓄に関すること
・町内会として1週間分の食糧を用意してある。個人でも3日分。水の問題としては、耐震の水槽もある。
・いつでも使えるように、毎月1度か2度、ポンプ・発電機等を全部動かして調子を見ている。
・男性が発災時にいるとは限らないので、女性でも扱える小さい機材に変更した。
世帯名簿に関すること
・名簿作成については、やってみれば相手は意外に応じてくれた。大事なのは、秘密を厳守すること、使い方を知らせること、処分をしっかりすることだと思う。
要援護者の支援に関すること
・5年前に要援護者(高齢者・障がい者・乳幼児)台帳を作った。
要援護者の支援ボランティア会が平成22年度からスタートし、民生委員を交えた事務局会議を毎月開催している。
問題点がいろいろ出てくるので、それをクリアしている。