風水害時の避難行動マニュアルの作成・コミュニティを活かした駆け込み家の選定(千枚原自主防災会)
市内の自主防災活動の好事例として千枚原自主防災会による風水害時の避難行動マニュアルの作成・コミュニティを活かした駆け込み家の選定の実施について、概要を紹介します。
現状と課題
町内の縁辺部に土砂災害警戒区域が一部存在しているが、指定避難場所である沢地小学校は遠方にあるため、風水害時の緊急避難が難しい。
改善策
- 風水害時の避難行動マニュアルを作成
- 町内の良好なコミュニティを活かし、風水害時に土砂災害警戒区域内の住民を受け入れる家(駆け込み家)をあらかじめ選定
千枚原自主防災会の風水害時避難行動マニュアル
【ステップ1】平常時
- 土砂災害警戒区域内の住民は、風水害時の緊急避難場所として、町外の親戚・知人宅、町内で親しくしている近隣住民に避難の受け入れを依頼しておく。
- 町内会では、風水害時の緊急時に避難住民を受け入れてくれる家(駆け込み家)を依頼しておく。
- 土砂災害警戒区域内の住民は、天気予報などで大規模な台風や豪雨の来襲が予測されるときには、早期にがけ崩れや浸水のない町外の親戚・知人宅に避難しておく。
- 町内に留まる場合には、避難準備(雨具と必需品)と避難先の目途をつけ、天気予報や災害情報などを入手する。
- 土砂災害警戒区域内の住民は、市から警戒レベル4(避難指示)が発令された場合や、がけ崩れの予兆を感じたときは、事前に依頼しておいた近隣住民宅に避難する。
- 町内会は、市からの情報伝達(下図参照)に基づき、土砂災害警戒区域内の住民の避難行動を把握し、駆け込み家の斡旋などを行う。
- 土砂崩れの被害が発生し、帰宅困難となった場合には、自主防災会が主体となって市の指示に基づき、被災者を沢地小学校へ避難させるなどの対応を行う。
【市からの情報伝達(千枚原自主防災会の風水害時避難行動マニュアル一部抜粋)】
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