三島の水系

 三島の水系は三つに分けられます。
 第一の水系は境川(大場川)・沢地川・山田川・竹倉川・夏梅木川でこれらの川はいずれも箱根の西麓に源を発して、佐野・北上・錦田地区のかんがい用水となり、大場川に合流して狩野川にそそいでいます。
 第二の水系は、楽寿園・菰池・白滝公園のわき水が、源兵衛川や桜川となって中郷西部地区に流れているもので、市街地をいくすじにも流れています。昔から「水の都」といわれているのがこの水系です。
 富士の雪解け水というきれいな地下水が富士溶岩の間からわき出ているわけです。 この富士溶岩の下には豊富な地下水があり、飲料水、工業用水としてもっとも適しています。しかし、かんがい用水としてはあまりにも冷たいので温水池(1953(昭和28)年)が作られました。 なお、この水系に含まれるものに、清水町の柿田川の水系があります。
 第三の水系は、中郷東部地区・函南町のかんがい用水となっているもので、函南町桑原の禁伐林(水源用の保安林)に水源を発し、途中丹那トンネルのわき水を集めて来光川となります。この禁伐林は昔から伐採することを禁じられてきた自然林で、面積327ha、樹木の種類も多 く、秋にもなると紅葉が夕日に照り輝いて美しい所です。
                 ●三島市教育研究会「三島」より