第19回 静岡県都市景観賞最優秀賞(県知事賞)
建築物・建造物等が周辺と調和して形成する優れた景観で、過去に10年以内に創出されたもの、または魅力あるまちづくりに功績のある景観活動。
対象
中郷温水池
主催
静岡県美しいまちづくり推進協議会(構成:静岡県ほか7団体)
表彰式
平成18年11月24日(金)グランシップ
受賞した事業の背景、取り組み
【三面張りからビオトープの池に】
- 昭和28年(1953年)に建設された中郷温水池は、稲作には冷たすぎる源兵衛川の湧水を稲作用として利用するために温める池で、温められた水は、南部の田畑に注がれる。
- 昭和の時代に中郷温水池は三面貼りでしたので、植栽は少なく、小魚も生息しない大型の魚が泳ぐ池でした。
- 平成8年(1996年)から平成10年(1998年)にかけて、池は再整備され、池には野鳥の休める中ノ島を配置したほか、周囲の三面貼りは撤去し、なだらかな斜面に植栽した護岸とし、完全ビオトープ化しました。
- 自然の景観を優先し、周囲には棚がなく、自然と触れ合う事ができます。また、冬にはカモ類が飛来し、野鳥の観察場になりました。また、南端は逆さ富士が美しく映る絶好の眺望地点となりました。
- 市民活動も盛んに行われ、NPOグラウンドワーク三島による中ノ島の植栽や環境まちづくり団体による自然観察会も常時開催されています。
- 逆さ富士の景観を守るため、建設予定のマンションを富士山の稜線に併外形の一部をカットできたのも市民が景観を思う気持ちの現れだと思います。
備考
- 三島市は平成12年度から7年連続受賞で、11回目の受賞。
- 最優秀賞は平成10年度の「パン屋の街かど」についで2回目。
担当課
まちなみ再生課