マダニに咬まれないように注意しましょう

春から秋にかけてマダニの活動が盛んになる時期です。レジャーや農作業などで野山や草むら、畑などに入る場合は、マダニに咬まれないように注意しましょう。

ダニ媒介感染症

 ダニに刺されることで起こる感染症はリケッチアやウイルスという病原体を保有するダニなどに刺されることにより起こる病気です。マダニに刺されることによって引き起こされる「重症熱性血小板症候群(SFTS)やリケッチアや細菌など病原体を保有するマダニに刺されることで感染する「日本紅斑熱」、ツツガムシに刺されることによって感染する「ツツガムシ病」などが主な病気です。

感染経路

 多くの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることで感染します。インフルエンザのように容易に人から人へ感染して広がるものではないとされています。

症状

 マダニに咬まれてから6日から2週間程度の潜伏期間を経て、主に発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が出現します。時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸不全症状、出血症状(歯肉出血、紫斑、下血)を起こします。

予防

・マダニに咬まれないようにすることが重要です。特にマダニの活動が盛んな、春から秋にかけて注意が必要です。
・草むらや藪などのマダニが多く生息する場所に入る場合は、長そで、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくして下さい。
・屋外活動後は、マダニに刺されていないか確認して下さい。
・マダニ用に市販されている忌避剤はありませんが、ツツガムシを忌避する用途で、衣類に塗布して使用する忌避剤によりマダニに対して一定の忌避効果が得られることが確認されています。ただしツツガムシ用忌避剤でマダニを完全に防ぐことはできませんので、他の防護手段と組み合わせて対策をとって下さい。
・マダニに咬まれた後は、数週間程度、体調の変化に注意し、発熱等の症状が見られたら、医療機関で受診して下さい。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関する情報は