三島の村名7 沢地(北上地区)―龍澤寺(りゅうたくじ)― (平成28年8月1日号)
沢地には、禅宗の高僧白隠禅師(はくいんぜんじ)が開山した全国に知られる寺院「龍澤寺」があります。
龍澤寺は、江戸時代中期に沢地の山林に修行道場として開かれ、白隠禅師の弟子である東嶺(とうれい)和尚が中心となり雲水(うんすい)たちが修行に励みました。後に遂翁(すいおう)和尚、星定(せいじょう)和尚、山本玄峰(げんほう)老師、中川宋淵(そうえん)老師など、多くの名僧を輩出しています。これら老師を慕い、見識を求めて、山岡鉄舟、伊豆の長八〈鏝絵(こてえ)〉、鈴木貫太郎元首相、池田勇人元首相など多くの識者や政財界人が沢地の野道を通いました。
この龍澤寺を長く支えてきたのが沢地の人々です。人手が要る整備作業や大きな行事には常に奉仕してきました。奉仕の礼などで頂いた老師たちの書、神仏の名号(みょうごう)が農家の床の間に掛けられ、家の護りとなっています。信仰に守られた里、今も穏やかな沢地集落です。
【広報みしま 平成28年8月1日号掲載記事】
龍澤寺は、江戸時代中期に沢地の山林に修行道場として開かれ、白隠禅師の弟子である東嶺(とうれい)和尚が中心となり雲水(うんすい)たちが修行に励みました。後に遂翁(すいおう)和尚、星定(せいじょう)和尚、山本玄峰(げんほう)老師、中川宋淵(そうえん)老師など、多くの名僧を輩出しています。これら老師を慕い、見識を求めて、山岡鉄舟、伊豆の長八〈鏝絵(こてえ)〉、鈴木貫太郎元首相、池田勇人元首相など多くの識者や政財界人が沢地の野道を通いました。
この龍澤寺を長く支えてきたのが沢地の人々です。人手が要る整備作業や大きな行事には常に奉仕してきました。奉仕の礼などで頂いた老師たちの書、神仏の名号(みょうごう)が農家の床の間に掛けられ、家の護りとなっています。信仰に守られた里、今も穏やかな沢地集落です。
【広報みしま 平成28年8月1日号掲載記事】