三島の村名6 御園(みその)(中郷地区) (平成28年5月1日号)
御園は、狩野川と大場川の合流地点の北側に位置しています。「御園」とは本来、天皇や神様に供すための果実・野菜類を作る畑地を指す呼称です。そうした役割を担った土地の多くで「御園」の呼称が地名として定着しました。
三島市御園については、同地に鎮座する神明(しんめい)宮の台帳(明治七年〈一八七四〉成立)に”古老 の伝える説”として、昔この地が伊勢神宮へ野菜をたてまつる神領であったために「御園」の名が付けられた、と記されています。この伊勢神宮領であったという説については、はっきりとしたことがよくわかっていません。さかのぼって十四世紀成立の裁判資料では、三嶋大社の社領として「御薗(みその)」の名を確認できます。
なお神明宮の社叢(しゃそう)は、市の天然記念物に指定されていて、境内を歩くと樹齢三〇〇年を越え る楠木(くすのき)や犬槇(いぬまき)に出会えます。
【広報みしま 平成28年5月1日号掲載記事】
三島市御園については、同地に鎮座する神明(しんめい)宮の台帳(明治七年〈一八七四〉成立)に”古老 の伝える説”として、昔この地が伊勢神宮へ野菜をたてまつる神領であったために「御園」の名が付けられた、と記されています。この伊勢神宮領であったという説については、はっきりとしたことがよくわかっていません。さかのぼって十四世紀成立の裁判資料では、三嶋大社の社領として「御薗(みその)」の名を確認できます。
なお神明宮の社叢(しゃそう)は、市の天然記念物に指定されていて、境内を歩くと樹齢三〇〇年を越え る楠木(くすのき)や犬槇(いぬまき)に出会えます。
【広報みしま 平成28年5月1日号掲載記事】