三島の村名4 青木(中郷地区) (平成28年1月1日号)
青木は中郷地区の内、御殿川中流域の西側に位置します。地名の由来について、かつて大樹が多く生えていたことから「オオキ」と呼ばれ、それが訛(なま)って「アオキ」になったという説があります。
青木の地名は室町時代成立の古文書に確認できるのが最初です。この古文書は、平成二十五年に国宝に指定された「醍醐寺文書」の一つとして伝来しています。鎌倉・鶴岡八幡宮寺の僧侶弘賢(こうけん)から、京都・醍醐寺の僧侶満済(まんさい)にあてて作成されたもので、熱海の密厳院(伊豆山権現〈伊豆山神社〉に付属して置かれた寺院、現存せず)が関東にもっていた領地を書きあげたものです。
文書中、豆州(伊豆国)に所在する密厳院領として「青木村」の名が見え、そのほか、丹那郷(函南町)・田代郷(修善寺町)・大田家村(函南町大竹)・蛭嶋郷(韮山町)などの名も確認できます。
【広報みしま 平成28年1月1日号掲載記事】
青木の地名は室町時代成立の古文書に確認できるのが最初です。この古文書は、平成二十五年に国宝に指定された「醍醐寺文書」の一つとして伝来しています。鎌倉・鶴岡八幡宮寺の僧侶弘賢(こうけん)から、京都・醍醐寺の僧侶満済(まんさい)にあてて作成されたもので、熱海の密厳院(伊豆山権現〈伊豆山神社〉に付属して置かれた寺院、現存せず)が関東にもっていた領地を書きあげたものです。
文書中、豆州(伊豆国)に所在する密厳院領として「青木村」の名が見え、そのほか、丹那郷(函南町)・田代郷(修善寺町)・大田家村(函南町大竹)・蛭嶋郷(韮山町)などの名も確認できます。
【広報みしま 平成28年1月1日号掲載記事】