三島の村名1 伊豆佐野村(佐野・萩地区)―ドンド焼きと事八日(ことようか)― (平成27年10月1日号)

 小正月ごろに行われるドンド焼きは村を守る石の神様、道祖神〈(どうそしん)サイノカミサン)に関連があります。広報みしま七月一日号で、「かつては道祖神を火の中に入れて清めていた」と説明しました。一方でドンド焼きは、「事八日」に関連したものであるという説もあります。今回は、その事八日について紹介します。

 事八日とは、「毎年十二月八日に一つ目小僧が村の子どもたちの悪事を調べ、こらしめるため病気にする子どもの名を帳面に記して道祖神に預ける。一つ目小僧は翌年二月八日に取りに来る予定なので、その前に道祖神を火に入れて帳面を燃やしてしまう」という伝承です。

 かつて、県東部ではかなり広まっていたようですが、現在市内では、ほとんど伝わっていないようです。

 ※伊豆佐野村は、広報みしま六月一日号・七月一日号で取り上げました。そのため、タイトルの「三島の村名」は1としています。

【広報みしま 平成27年10月1日号掲載記事】