歴史の偉人ゆかりの地1 手無地蔵(源頼朝1)  (平成24年4月1日号)

 三島市から伊豆の国市の間には、頼朝の三嶋大社参詣(さんけい)にまつわる伝説の地がいくつもあります。

 中の手無地蔵もそのひとつで、参詣途中の頼朝が後ろから声をかけてきた女性の片腕を切り落としたところ、この女性は地蔵だった、というものです。ただし、手無地蔵の由来については、ほかにもいくつかの伝承があります。

 旧下田街道沿いの手無の地蔵堂近くからは細く古い道が枝分かれしており、中島との境に達します。地蔵堂の近くには江戸時代の馬頭観音や庚申塔〈(こうしんとう)庚申の日の夜に集まって講を行う庚申信仰に基づき 建てられた石塔〉が集められており、そのうちいくつかはこの細い道沿いにあったそうです。

 また、手無の名を有名にしていたものに「手無の大まんじゅう」がありますが、残念ながら店は数年前に閉じてしまい、現在はありません。

【広報みしま 平成24年4月1日号掲載記事】