三島の自然1 三島溶岩流   (平成23年4月1日号)

 三島といえば水の都、その清冽(せいれつ)な富士の湧水が特徴です。

 この湧水を運んでくれるのが約1万年前に富士山が噴火したときに三島まで流れてきた溶岩流で、今でも楽寿園や白滝公園などで見ることができます。みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。

 昨年、新郷土資料館の建設予定地でボーリング調査を行いました。その標本の断面には、よく見慣れた黒っぽい穴のたくさんあいた部分が数メートルごとに現れ、その間には表面がきめ細かく、穴もほとんどなく、乾燥しているときは色は白っぽくなっている部分が見られました。今度、ゴツゴツした溶岩を見かけたときはその何メートルか下にはそんなちょっと様子の違う部分が潜んでいることも想像してみてください。

【広報みしま 平成23年4月1日号掲載記事】