三島の歌碑・句碑13 冬こもり 春さりくれば 鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ 咲かざりし 花も咲けれど 山を茂み 入りてもとらず 草ふかみ とりてもみず 秋山の この葉をみては 黄葉おは 取りてぞしのぶ 青きをば 置きてそ嘆く そこし恨めし 秋山われは ―額田王― (平成22年1月1日号)
この歌は、万葉集を代表する女流歌人・額田王(ぬかたのおおきみ)の長歌(ちょうか)です。長歌とは和歌の形式の一つで、五七を三回以上繰り返し、最後に七音を加えます。
この歌の内容は、春の山に花が咲いている時と、秋の山が紅葉している時のどちらが良いかを天智天皇が漢詩をもって競わせた時、額田王があえて和歌を使って春と秋それぞれ一長一短を挙げながら、最後に秋の山が優(すぐ)れていると評しているものです。
歌碑は昭和51年、楽寿園内の万葉の森落成記念として建立されました。
【広報みしま 平成22年1月1日号掲載記事】
この歌の内容は、春の山に花が咲いている時と、秋の山が紅葉している時のどちらが良いかを天智天皇が漢詩をもって競わせた時、額田王があえて和歌を使って春と秋それぞれ一長一短を挙げながら、最後に秋の山が優(すぐ)れていると評しているものです。
歌碑は昭和51年、楽寿園内の万葉の森落成記念として建立されました。
【広報みしま 平成22年1月1日号掲載記事】