三島の歌碑・句碑2 面白や どの橋からも 秋の不二 ―正岡子規― (平成21年2月1日号)
この句は、明治期の俳人・正岡子規(まさおかしき・1867~1902)が三島に逗留(とうりゅう) した時に詠まれた句です。
子規は明治25年10月14日、箱根を下り三嶋大社に詣(もう)でて小中島の相模屋に泊まりました。この時の様子は新聞「日本」の中の『旅の旅の旅』と題した旅行記に次のように記されています。
「三島の町に入れば小川に菜を洗ふ女のさまもやゝなまめきて見ゆ。面白やどの橋からも秋の不二(中略)笑ふてかなたの障子を開けば大空に突つ立ちあがりし萬仭(ばんじん)の不盡(ふじ)、夕日に紅葉なす雲になぶられて見る見る萬象(ばんしょう)と共に暮れかゝるけしき到(いた)る所風雅の種なり」
ここでは、写生・写実を唱えた子規によって当時の三島の様子が情緒豊かに描かれています。
【広報みしま 平成21年2月1日号掲載記事】
子規は明治25年10月14日、箱根を下り三嶋大社に詣(もう)でて小中島の相模屋に泊まりました。この時の様子は新聞「日本」の中の『旅の旅の旅』と題した旅行記に次のように記されています。
「三島の町に入れば小川に菜を洗ふ女のさまもやゝなまめきて見ゆ。面白やどの橋からも秋の不二(中略)笑ふてかなたの障子を開けば大空に突つ立ちあがりし萬仭(ばんじん)の不盡(ふじ)、夕日に紅葉なす雲になぶられて見る見る萬象(ばんしょう)と共に暮れかゝるけしき到(いた)る所風雅の種なり」
ここでは、写生・写実を唱えた子規によって当時の三島の様子が情緒豊かに描かれています。
【広報みしま 平成21年2月1日号掲載記事】