三島の駅シリーズ4  三島広小路(ひろこうじ)駅  (平成18年7月1日号)

 三島の繁華街に位置する同駅は、明治31年の豆相(ずそう)鉄道(現伊豆箱根鉄道駿豆線)開業時にはありませんでした。明治39年に別会社の駿豆電気鉄道(すんずでんきてつどう)が、現在の三島広小路シンコウパーク付近にあった本社前から沼津までの路面電車を計画し、その始発駅として三島六反田(ろくたんだ)駅を開業しました。さらに同社は明治41年に三島六反田駅から三島町(みしままち)駅(現三島田町駅)までの市街地を通る電車を走らせましたが、大正3年には会社の統合などにより、この市街路線は廃止となります。昭和3年4月、現在の位置に駿豆線の三島広小路駅が開業し、沼津行きの路面電車も昭和38年まで走り続けました。

 三島市内の駿豆線駅の中では乗降客数が三島駅、大場駅に次いで多く、買い物客や通勤客など様々な人に利用されています。

【広報みしま 平成18年7月1日号掲載記事】