三嶋暦のはなし6  改暦(かいれき)について  (平成17年10月1日号)

 暦を算定する方法〈=暦法(れきほう)〉が改まることを改暦といいます。

 日本では、7世紀に中国から暦が伝えられたといわれていますが、最初の元嘉(げんか)暦から数えて現在までに9回の改暦が行われました。

 その中でも平安時代に中国から伝わった宣明(せんみょう)暦は江戸時代の貞享(じょうきょう)2(1685)年まで実に800年もの間使用され、また貞享の改暦では中国の暦法から脱し、初めて日本の暦法が採用されました。

 明治6年の改暦では、それまで使われていた旧暦(太陰太陽暦)から新暦(太陽暦)へと切り替わり、以後私たちはこの新暦によって生活を送っています。この明治の改暦では、福沢諭吉の「改暦弁(かいれきべん)」を始め、明治政府の苦心談など様々なエピソードが誕生しました。

 これらについては「三嶋暦師の館」で詳しく解説しています。

【広報みしま 平成17年10月1日号掲載記事】