バスクリンのお風呂博士に聞く!健康に役立つ「お風呂のコツ」(その8)

水道課では、スマートウエルネスの一環として『みしま風呂ジェクト~なみなみ情報発信~』を推進中です。 三島市は、株式会社バスクリンとおふろに関する情報協定を結んでいます。
まだまだ続く乾燥の季節、今回は株式会社バスクリンの「チームお風呂博士」奥川洋司さんに「おふろと肌の乾燥」について、お話を伺いました。

身体も温まるので、寒いこの時期はついつい長風呂をしがちですが、入浴が肌の乾燥の原因になるって本当ですか?

 はい、お風呂の温かいお湯は、肌の汚れと一緒に肌の表面を覆っている皮脂も落とし、肌を清潔にしてくれます。しかし、皮脂は水分が肌の外へ出ていかないようにする「フタ」の役割も担っています。この「フタ」がなくなると、お湯の中に肌の保湿成分が溶け出して、肌の水分を保つことができなくなり、乾燥につながります。長風呂になるほど、肌の保湿成分が溶け出しやすくなり、肌の乾燥が進むと考えられます。

湿度が高いから保湿されるというわけではないんですね。乾燥を防ぐために入浴で気を付けることはありますか?

 入浴後には、もの凄いスピードで肌が乾燥していきます。ホホバ油やコメ胚芽油などの成分が配合された入浴剤を使用することで、肌の表面を保護して肌の保湿成分が出ていくのを防いでくれるので、手軽に全身の保湿ケアができます。また、お風呂から出る際には、シャワーなどで体表面の保湿成分を洗い流さずにそのままタオルで拭くようにしてみましょう。保湿成分が肌表面に残り、お風呂上がりの乾燥を防いでくれます。
 また、肌の乾燥には入浴の温度と時間も関係していて、お湯は38~40℃くらいのぬるめ、時間は15分以内がお勧めです。42℃以上の熱めのお湯につかるのは、お風呂上がりに肌が乾燥しやすいのでおすすめしません。

乾燥対策には「保湿」が大事ですね。入浴後の保湿方法のおすすめポイントはありますか。

 入浴直後は、肌の水分量は非常に高いのですが、何もしないでいると約10分で入浴前の水分量に戻り、そのあとは乾燥が進んでいきます。入浴後は10分以内にボディクリームなどで全身ケアすることを心がけましょう。スキンケア系の入浴剤を使用した場合は、肌の水分量が減るスピードを遅らせることができるので、ゆっくり余裕をもってケアしたい人にはおすすめです。