ふるさと探訪
箱根西坂の史跡13 錦田一里塚(にしきだいちりづか) (平成20年2月1日号)
錦田一里塚は、初音ヶ原の松並木の途中、道路を挟んで向かい合わせにあります。
一里塚は、徳川家康の命によって設置されたもので、一里(約4km)ごとに直径約10mの塚を築き、その上に榎(えのき)や松などの木を植え、街道の目印としました。
錦田一里塚は、街道の基点となっていた江戸から数えて28番目の一里塚です。一対で残っているものは貴重で、大正11年(1922)に国指定史跡になりました。
榎が植えられたのには逸話が残されています。徳川家康が「ええ木を植えよ」と言ったのを、家臣の大久保 長安(ながやす)が「榎を植えよ」と聞き間違えたというものです。真偽のほどは明らかではありませんが、理由のひとつとして、榎は根が深く張るため、塚が崩れにくいからだと考えられています。
【広報みしま 平成20年2月1日号掲載記事】
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