ふるさと探訪
箱根西坂の史跡12 六地蔵 (平成20年1月1日号)
市山新田にある法善寺から三島方面へ下ったところに、赤い屋根の地蔵堂があります。このお地蔵様が、村人に代わって、火事が出ないよう毎夜見回りをしてくれたため、このあたりではほとんど火事が出なかったと言い伝えられています。
地蔵堂の境内には、石造の地蔵が六体並んで祀(まつ)られ、六地蔵と呼ばれています。この六体という数
は、死後必ず行かねばならない六つの世界〈地獄、 餓鬼(がき)、畜生、阿修羅(あしゅら)、人間、天上〉から来ています。この世界から救ってくれるのが六地蔵です。
日本人にとって馴染(なじ)みの深い昔話「かさじぞう」の中でも地蔵の数は六体です。
地蔵信仰は、江戸時代以降になると、あらゆる宗派を超えた民間信仰として栄え、庶民の間で親しまれてきました。それは今も変わらず生き続けています。
▲六地蔵
【広報みしま 平成20年1月1日号掲載記事】
ふるさと探訪(2007年度)
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