箱根西坂の史跡10  こわめし坂  (平成19年11月1日号)

 三ツ谷新田から笹原新田にかけて、箱根西坂で最も険しい坂「こわめし坂」があります。

 「こわめし坂」の名前のいわれにはいくつも説があります。
・強飯〈こわめし(おこわ)〉を食べて力をつけてからでないと登れないほどの急坂だった。
・急な坂で旅人は汗びっしょりになり、汗と熱で背負っていた米が強飯になった。
・坂を登ると、暑さで顔が真っ赤になり、「おこわ」が炊けたようになった。
・坂の登り口に茶店があり、旅人に強飯や団子、お茶を出して繁盛していた。

 上記のどの説からも、険しい坂の様子がわかります。さらに、以前は舗装されておらず、道沿いの民家の人や周辺の人々は坂の整備に大変苦労したそうです。

【広報みしま 平成19年11月1日号掲載記事】