はじめての園芸 part4

平成24年から現在まで、広報みしまで連載をしてきた【はじめての園芸】を一挙に公開します! ご家庭や地域での花壇づくりの参考にしてみてはいかがでしょうか?

上手な夏越し ⑲

大切にしていた花が夏越しできずに枯れてしまったことがありませんか。
今、咲き誇っている夏の草花でも、実は真夏の強い日差しは苦手。午後には日陰になるような場所に避難させましょう。避難が難しいときには遮光ネットがお薦め。またコンクリートやアスファルトなど照り返しの強い場所には鉢を直に置かないようにします。長く伸びた草丈や茂りすぎた枝、葉を短く刈り込むことも夏をうまく越すポイントです。水は早朝にたっぷりあげましょう。気温が高くなる日中の水やりは根や葉を傷めるので避けます。肥料は真夏の間は控え、秋になって涼しくなったらあげます。
夏越しがうまくいくと秋風が吹くころには再び花をつけ美しい姿を見せてくれます。

冬越しに挑戦しませんか ⑳

多年草や宿根草で寒さに弱い草花は冬支度が必要です。
覆いをするか軒下に入れて霜が直接当たらないようにします。またさらに寒さに弱い草花は室内に入れ管理したり、鉢や草花全体を保温材で覆い根や茎を冷やさないようにします。
室内でも窓際は夜間になると温度が下るので注意が必要です。暖房の温風も草花は苦手なので置き場所をよく考えましょう。冬越し中の水は、土が乾いたらあげてください。
お気に入りの草花の冬越しにぜひ、チャレンジしてみませんか。

春のガーデニング作業 ㉑

春はガーデニング作業が最も忙しい季節です。中でも春の種まきは、初夏から秋にかけて花壇を彩る花々を準備する大切な作業です。経験から種まきを敬遠する方も多いと思われますがコツさえつかめば大丈夫。失敗しない種まきは、発芽条件を知ることです。発芽は光や温度が大きく作用し、その条件が満たされないと発芽せず腐ってしまいます。特に発芽温度は最も重要な条件で、失敗の多くはここにあります。予め、まく種の発芽条件を調べておくことが肝心です。また種まき専用培養土を使うことにより発芽率が上がりますのでお勧めします。

鉢選び ㉒

美しい花をより引き立てるのが鉢です。最近ではホームセンターや最寄りの園芸店でもデザイン性に優れた鉢を入手しやすくなりました。素焼き製やプラスチック製、金属製など材質も色々です。
素焼き性は、通気性、排水性、吸水性に優れていますが耐久性がやや劣り重量があるため頻繁な移動には向きません。また、プラスチック性や金属性は、耐久性や重量等は問題がありませんが通気性、排水性に劣り吸水性がありません。それぞれの特性を知った上で置く場所や植える草花の生育に合う鉢を選びましょう。
鉢選びは、ガーデニングライフを楽しむポイントと言えます。

花言葉 ㉓

花には本来の名前の他に「花言葉」があることが知られています。
花言葉は、その花の外形、香り、色、生態といった性質や特徴、文化歴史などが加味され言葉で表現したものです。
元々は西欧で始まったといわれていますが、日本でも多くの花々に花言葉が付けられています。同じ花でも花色で異なるなど幾つもの花言葉を持つものもあり、花の美しさとその魅力を一層引き立ててくれます。
花を買い求めるとき、店頭に並ぶ花のあまりの多さに迷ってしまったことはありませんか。そんな時、ちょっと花言葉を調べて選ぶのも一つの方法ではないでしょうか。これまでの花色や香りの他に花言葉を通じて心で楽しむガーデニングライフはいかがですか。花の楽しみ方はまだまだたくさんあります。あなただけの楽しみ方を探してみませんか。

多年草と宿根草のリフレッシュ ㉔

毎年同じ場所で綺麗に咲き続ける多年草や宿根草、以前はたくさんの花を付けお庭を彩っていたのにいつの間にか葉だけが茂るだけになっていませんか。
多年草や宿根草は同じ場所で長く育てていると肥料要素の偏りや老廃物の蓄積により生育不良を起こし花付きが悪くなります。そこで再びお庭のスターにするために全体のリフレッシュが必要となります。リフレッシュ作業は10月が適期です。まず生育が悪くなった株を掘り上げて有機質の腐葉土や堆肥、その他苦土石灰などを加え深く掘り返し土壌改良を行います。掘り上げた株は腐ったり傷んだりしている部分を綺麗に取り除き、この時、大株になり過ぎたものは株分けを行い再び埋め戻したら作業は完了です。
一年草と合わせて素敵なお庭を演出しましょう。

魅せるガーデンを楽しむ ㉕

春は色とりどりの花が私たちを魅了します。買い求めた花をただ置くだけでも雰囲気は変わりますが、花の色やその置き方などを含めて総合的にデザインすることで見るガーデンから魅せるガーデンへと変えることができます。
まず、花の色は同系色で組み合わせると全体的にバランスが取れた雰囲気となり、一部に反対色を入れるとお互いの色を際立たせる効果が生まれ引き締まった感じになります。
また葉を楽しむ植物などと寄せ植えすると更に花々を引き立ておしゃれになります。置き方もスタンドやレンガなどを使って高低差を付けたり、壁掛式のバスケットや吊り下げ型のバスケットを利用して空間をうまく使うことで立体感が演出されます。
花の色、置き方をデザインして魅せるマイガーデンへ変身させてはいかがですか。

観葉植物のリフレッシュ ㉖

今や室内のインテリアとして欠かせない観葉植物。その多くは熱帯や亜熱帯に自生しています。格好よく長く育てるのがなかなか難しい植物といえます。
なんとなく元気がなかったり、樹形が乱れたりした観葉植物をリフレッシュさせてはどうですか。
その方法として思い切って春先から梅雨明けまで屋外に出すとことをお奨めします。雨に当てると意外にリフレッシュができます。ただし過湿が苦手な種類は除きます。4月下旬ごろから適期を迎え、特に寒さに弱いものは5月中旬以降からとなります。まずは傷んだ枝や葉を取り除き、間延びした枝を切り詰め整理します。
根詰まりしているものや元気のないものは新しい専用培養土で植え替えをします。併せて植物の状態を見ながら施肥も行います。屋外に出すとときは、葉焼けを起こさないよう明るい日陰に置きます。また葉をこまめに拭くのもうまく育てるコツの一つです。

真夏を乗り切るポイント ㉗

近年は猛暑の日が多くなり、夏に強い花でも日除けをしたり、日陰に避難させたり暑さ対策は欠かせません。 過酷な環境下でも綺麗な花を咲かせようと花々も一生懸命です。そんな花々をうまく夏越しさせるポイント。
まず咲き終わった花はこまめに取り除きエネルギー消費をできるだけ抑えます。真夏の水やりは最も重要な作業になります。この時期の水切れはダメージが大きいので絶対にさけましょう。水やりは温度の低い早朝とし、少しずつ時間をかけてやります。短時間で大量の水をあげても芯まで浸透しないことが多く水切れの原因にもつながります。夕方の水やりも植物全体の温度を下げる効果があるので有効といえます。
また日差しの照り返しを防ぐ敷物や遮光ネットなども夏のダメージを抑える方法といえます。
夏に強い花々でも品種改良により更に強い品種が出てきていますので花選びも夏越し対策になります。
これから来る真夏をしっかり乗り切り綺麗な花を咲かせましょう。

春の花 パンジー・ビオラ ㉘

花もファッションのように季節を先取し、店先には早くも春の花々が出始めています。最もポピュラーな春の花と言えばパンジーやビオラです。毎年多くの品種が出回り、色、形ともにバラエティーに富み私たちを魅了してくれます。寒さにも強く秋から春までと開花期も長く花の優等生といえます。
上手に育てるコツは、霜が降りる前にできるだけ根をしっかりと張らせることです。それには土づくりが重要となります。特に酸性土壌を嫌うので事前に苦土石灰を施し耕しておき、植え付け時に腐葉土、堆肥、元肥の化成肥料などを混ぜ合わせて土づくりをします。鉢やプランター植えの場合はできるだけ古い土は避け専用の培養土か草花用培養土を使用します。
パンジーやビオラは、特に日当たりの良いところを好みます。花を次々につけるので咲き終わった花は早めに取り除き、株の老化を早める種を付けないように管理します。
また、開花期が長いので追肥も忘れないようにしましょう。

ビオラ