ふるさと探訪
震災復興のシンボル 看板建築 (平成17年12月1日号)
大社前から南にのびる旧下田街道沿いには「看板建築」と呼ばれる建物が随所に見られます。
看板建築とは、関東大震災後の東京近辺で作られるようになった商店建築のスタイルで、木造商店の前面を板金やモルタルで装飾した建物のことを指します。建築史家の藤森照信氏が命名しました。
三島では昭和5年(1930)の北伊豆地震の後、多くの商店がこのスタイルで建築されました。
建物全体を銅板で囲んだような建築スタイルは、大社町の懐古堂ムラカミ屋(旧村上洋品店)をはじめ、渡辺漆器店、東本町の倉屋荒物店などに残っています。この他、旧東海道沿いではモルタル塗りの建築スタイルも見られます。
平成12年(2000)には、懐古堂ムラカミ屋が国の登録文化財となりました。
【広報みしま 平成17年12月1日号掲載記事】
ふるさと探訪(2005年度)
- (第214号) 山本玄峰老師(1) ~白隠禅師と玄峰老師~ (平成18年3月1日号)
- (第213号) 三島に眠る掛川藩主 (平成18年2月1日号)
- (第212号) 江戸時代の文学(4) ~滝の本連水 歌集『雲霧集』~ (平成18年1月1日号)
- (第211号) 江戸時代の文学(3) ~新発見の小説 『敵討田前豪傑伝』~ (平成17年12月1日号)
- (第210号) 江戸時代の文学② ~江戸文学に描かれた三島~ (平成17年11月1日号)
- (第209号) 江戸時代の文学(1) ~滝の本連水と勝俣文庫~ (平成17年10月1日号)
- (第208号) 古今伝授のまち三島(2) ~連歌師宗祇と古今伝授~ (平成17年9月1日号)
- (第207号) 子どもの文具 ~石盤・ノート・鉛筆~ (平成17年8月1日号)
- (第206号) 近代教育の歴史 ~教育勅語~ (平成17年7月1日号)
- (第205号) 明治新政府の法令 太政官高札~五榜の掲示~ (平成17年6月1日号)
- (第204号) 三四呂人形の話(3) 三島が生んだ芸術家・野口三四郎 (平成17年5月1日号)
- (第203号) 三四呂人形の話(2) 三四呂人形に見る「春」 (平成17年4月1日号)