ふるさと探訪
歴史の偉人ゆかりの地13 太宰治 (平成25年4月1日号)
皆さんは、太宰治が三島にひと月ほど滞在していたことをご存知ですか。太宰は昭和9年7月末から8月末まで縁あって三島に滞在し、小説「ロマネスク」を書き上げました。太宰が滞在中に足しげく通ったというお店が広小路にあります。お目当てはレコードとコーヒー、そして美しい女主人?そんな太宰のお気に入りのお店は昭和七年開店の「ララ洋菓子店」です。洋菓子は当時としては珍しく、和菓子よりも割高でした。しかし今日までお店が続いてきたのは、心のこもった洋菓子が好奇心旺盛な三島の人々の味覚に親しみと非日常の喜びの両方を与えたからでしょう。
なんとも太宰らしいエピソードが残る洋菓子店は現在も同じ場所で移り変わる三島の町並みを見守っているのです。
▲洋菓子店の現在の姿
【広報みしま 平成25年4月1日号掲載記事】
ふるさと探訪(2013年度)
- (第310号)近代化を支えた三島の製糸関係資料 (平成26年3月1日号)
- (第309号)暮らしを彩った機械たち(その2) (平成26年2月1日号)
- (第308号)暮らしを彩った機械たち(その1) (平成26年1月1日号)
- (第307号)郷土資料館展示紹介 伊豆半島・富士山と三島の湧水 (平成25年12月1日号)
- (第306号)三島に伝わる史跡や伝説 (平成25年11月1日号)
- (第305号)弥生時代のコメ作りのムラ西大久保遺跡 (平成25年10月1日号)
- (第304号)家政女学校と実践女学校 (平成25年9月1日号)
- (第303号)困難を極めた丹那トンネルの工事と開通 (平成25年8月1日号)
- (第302号)青木原遺跡出土小銅鐸 (平成25年7月1日号)
- (第301号)寺子屋や漢学塾から受け継がれた三島の教育 (平成25年6月1日号)
- (第300号)稲を生活に利用するわら製品 (平成25年5月1日号)
- (第299号)宿場の仕事を課せられた助郷の村々 (平成25年4月1日号)