三島宿の民話
不思議な観音さま
むかし、むかし、一人の農夫が馬をつれて、壱丁田(いっちょうだ)の男山に草刈りに出かけました。
ところが、道の途中で、急におなかが痛くなり、一歩も動けなくなってしまいました。
すると、ちょうど、道ばたに観音さまが立っているのが目に入りました。
男は、「馬に草を背負わせて持って帰らなければなりません。どうぞお助けください。」と、観音さまに手を合わせ必死で祈りました。
目を開けると、馬の背中に草が積まれていました。
これに味をしめた男は、次の日も観音さまにお願いをしました。
ところが、道の途中で、急におなかが痛くなり、一歩も動けなくなってしまいました。
すると、ちょうど、道ばたに観音さまが立っているのが目に入りました。
男は、「馬に草を背負わせて持って帰らなければなりません。どうぞお助けください。」と、観音さまに手を合わせ必死で祈りました。
目を開けると、馬の背中に草が積まれていました。
これに味をしめた男は、次の日も観音さまにお願いをしました。
しかし、観音さまの助けはあり ません。怒った男は、観音さまを蹴飛ばして家に帰りました。
それからまもなくして、道ばたから観音さまのお姿が消えてしまいました。
人々は、あちこちを探しましたが、それっきり観音さまの行方はわからなくなってしまったそうです。
それからまもなくして、道ばたから観音さまのお姿が消えてしまいました。
人々は、あちこちを探しましたが、それっきり観音さまの行方はわからなくなってしまったそうです。