三島宿の民話
天狗のいたずら
むかし、ナツメギ(夏梅木)の山奥に、シシオイメン(猪追免)という山があり、そのてっぺんに大きな松の木があったそうです。
その松の木には、天狗が住んでいて、人々が近づくと大きな枝を「びし、びし」と鳴らして、人を驚かすと言われていました。
その松の木には、天狗が住んでいて、人々が近づくと大きな枝を「びし、びし」と鳴らして、人を驚かすと言われていました。
ある夏の夜のこと。
松の木の近くでスイカを作っているおじいさんがスイカの見張りをして番小屋の中にいると山の方から「びし、びし」という大きな音が聞こえてきました。
恐ろしくなったおじいさんは、家に逃げ帰り寝込んでしまいました。
この話はたちまち村じゆうに知れわたり、それからは誰も松の木に近寄らなくなったそうです。
ところで、この話には、後日談があります。
それは、おじいさんが村人にスイカをとられないように仕組んだ作り話だというものです。
松の木の近くでスイカを作っているおじいさんがスイカの見張りをして番小屋の中にいると山の方から「びし、びし」という大きな音が聞こえてきました。
恐ろしくなったおじいさんは、家に逃げ帰り寝込んでしまいました。
この話はたちまち村じゆうに知れわたり、それからは誰も松の木に近寄らなくなったそうです。
ところで、この話には、後日談があります。
それは、おじいさんが村人にスイカをとられないように仕組んだ作り話だというものです。