三島宿の民話
狸のくれた書き物
梅名(うめな)の旧家に伝えられているお話です。
むかし、お供をたくさん連れたお坊さんの一行が訪ねてきました。
鎌倉の偉いお坊さんと、そのお供ということで、人々は大切にもてなしました。特に、お坊さんがひどく犬を嫌っていたので、犬を近づけないよう気をつけていました。
お坊さんは、いく日か滞在して、そのお礼にと書き物をくれました。
むかし、お供をたくさん連れたお坊さんの一行が訪ねてきました。
鎌倉の偉いお坊さんと、そのお供ということで、人々は大切にもてなしました。特に、お坊さんがひどく犬を嫌っていたので、犬を近づけないよう気をつけていました。
お坊さんは、いく日か滞在して、そのお礼にと書き物をくれました。
ところがある日、近づけないようにしていたはずの犬が、どこからか入ってきてお坊さんに吠えかかりました。
すると、お坊さんはアッという間に狸の姿に変わり、なりふりかまわず逃げていきました。
狸が書いた書き物は、明治の頃まで残っていたそうですが、いつしか失われ、なにがかいてあったのか判らなくなりました。
すると、お坊さんはアッという間に狸の姿に変わり、なりふりかまわず逃げていきました。
狸が書いた書き物は、明治の頃まで残っていたそうですが、いつしか失われ、なにがかいてあったのか判らなくなりました。