歴史の偉人ゆかりの地5 在庁道(ざいちょうどう)、頼朝道(らいちょうどう) (源頼朝3)  (平成24年8月1日号)

 今回は三嶋大社と源頼朝にまつわる「道」についてご紹介します。

 三嶋大社を崇敬(すうけい)していた頼朝は、大社の例祭には必ず参拝すると誓っていました。しかし鎌倉からは遠いため、安久に住む7人の農民に命じて交代で代参させました。彼らは「在庁(ざいちょう)」または「頼朝(らいちょう)」と呼ばれ、源頼朝と同じ征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)の装束で代参していました。代参に使われていた、安久から青木に北上し間眠神社(まどろみじんじゃ)横から大社へ向かう道は「在庁道(ざいちょうどう)」「頼朝道(らいちょうどう)」と呼ばれていました。

 この代参は明治時代まで行われており、安久の長福寺西側には在庁を世襲した多呂家の屋敷があったと言われています。青木以南の在庁道は拡幅され国道136号となり今では面影がありませんが、間眠神社付近に当時のルートが残されています。

在庁道
▲在庁道

【広報みしま 平成24年8月1日号掲載記事】